NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.278


専門分野: その他

Q: お問い合せ

 私は再生医療の基礎研究を行っている博士課程の学生です。今後も再生医療の実現に向けて研究活動を続けて行きたいと考えていますが、資金やキャリアの問題から国内の小さなベンチャーへの就職は考えていません。そこで国内国外問わず、再生医療の実用化にむけた基礎研究を行っている大手企業をご存じないでしょうか?研究補助系(たとえば培養担体や測定機器)ではなく、あくまでも細胞を取り扱う基礎研究に限定した場合です。
ぶしつけで申し訳ありませんが、どの企業も研究開発を始めたばかりでネットでは充分な情報をえることができずに困っています。どうぞよろしくお願いいたします。それでは失礼します。

掲載日: 2006.9.21

A:

 ご指摘のように、国内企業としては、ビジネス化が難しいこともあり、大々的に研究開発費を投下している大手企業は少ないと考えられます。ほとんどの企業は、大学との共同研究を行うか、あるいは、少人数の研究者がじっくりやっているのが現状と思います。
大手企業をご希望ということであれば、現状では、上位3社(武田、アステラス、第一―三共)が比較的ご希望に近い企業で花以下と思います。そのほかでいえば、田辺製薬(京大と共同研究をやってます)や、バイオ領域に強い協和発酵等が挙げられます。外資系では、シェーリング社がよいのではないかと思います。
海外の企業では、ご存知のようにジェロン社が多くの特許を押さえていますので、ジェロン社もご希望に近い企業かと思います。
こちらが予期する以上に早いペースで再生医療研究が進歩し、その実用化が進んできていますので、今後数年以内には、多くの企業が多額の研究費を再生医療に投入するようになると思います。
貴殿の再生医療研究にかける情熱に敬意を表します。
頑張ってください。
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