NPO法人再生医療推進センター

再生医療用語集


あ か さ た な は ま や ら わ
さ し す せ そ
  1. cAMP(さいくりっくえーえむぴー):環状アデノシン一リン酸、アデノシン三リン酸(ATP)から合成され、リボースの3',5'とリン酸が環状になっている分子です。グルカゴンやアドレナリンといったホルモン伝達など細胞内の情報伝達に重要な分子です。(熊本大学プレスリリース:ES細胞から成体と同等の能力を持つ膵臓の細胞を作製~糖尿病の治療へ新たな光明~、2013年12月16日)(再生医療トピックスNo.55
  2. 再生医療(さいせいいりょう):右の「「再生医療の初まり」をクリックして下さい。詳しく解説しておりますのでご参照ください。
  3. 再生医療等製品(さいせいいりょうとうせいひん):人又は動物の細胞に培養等の加工を施したものであり、身体の構造・機能の再建・修復・形成するもの、あるいは疾病の治療・予防を目的として使用するもの、また遺伝子治療を目的として、人の細胞に導入して使用する製品であって、政令で定めるものをいいます。(再生医療トピックスNo.84
  4. 再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ):免疫の異常などで、体内で白血球や血小板などの血液成分が十分につくれなくなる難病です。(再生医療トピックスNo.19
  5. 再生医療等製品の条件・期限付き承認制度(さいせいいりょうせいひんのじょうけん・きげんつきしょうにんせいど):薬事法改正法(薬機法)、平成26年11月25日施行。再生医療の実用化に対応できるよう、再生医療等製品の特性を踏まえた承認・許可制度を新設するため、改正が行なわれました。症例数の少ない臨床試験の結果でも有効性が合理的に推定できる場合、迅速な承認審査を行う仕組みとなっています。同制度承認されました品目は次の通りです。ヒト(自己)骨格筋由来細胞シート(ハートシート2015/9/18)、ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞(テムセルHS注2015/9/18)、ヒト(自己)表皮由来細胞シート(ジェイス207/10/29一部変更承認 2016/9/29)、ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞(ステミラック注2018/28)、ヒト(自己)軟骨由来組織(ジャック(2012/7/27) 一部変更承認2019/1/31)(再生医療トピックスNo.26再生医療トピックスNo.98
  6. 再生医療等評価部会(さいせいいりょうとうひょうかぶかい):厚生労働省の厚生科学審議会において、再生医療に関する評価については、従来、「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」に基づき、科学技術部会で審査がされていました。2014年11月25日に再生医療等安全性確保法が施行され、特にリスクの高い分野と考えられる第一種再生医療等提供計画の基準適合性について、再生医療等評価部会の意見を聴取した上で、必要な措置を講じることになっています。 なお、「小児脳性麻痺など脳障害に対する同胞間臍帯血単核球細胞輸血」及び「小児脳性麻痺など脳障害に対する同胞間臍帯血有核細胞輸血」の2つの計画は、第53回厚生科学審議会再生医療等評価部会で検討されました。同第53回評価部会の議事次第にはついては、次回の再生医療トピックスでご紹介致します。(再生医療トピックスNo.109
  7. 臍帯血(さいたいけつ):母親と胎児を結ぶへその緒と胎盤の中に含まれている血液です。血液のもととなる造血幹細胞が多く含まれ、白血病の治療などに使われています。その他にも様々な細胞に変化する幹細胞が含まれ、再生医療への応用が期待されています。(再生医療トピックスNo.109
  8. サイトカインストーム(さいとかいんすとーむ(cytokine storm)):感染症や薬剤投与などが原因で、血中サイトカインの異常上昇が生じ、その作用が全身に及ぶことで、好中球の活性化、血液凝固機構活性化、血管拡張などを通して、ショック・播種性血管内凝固症候群・多臓器不全にまで進行する状態をさします。(再生医療トピックスNo.94
  9. 細胞傷害性分子(さいぼうしょうがいせいぶんし):攻撃対象である細胞に放出されると、細胞膜に穴をあけ、細胞死を誘導する働きを持ちます。(理化学研究所プレスリリース:110歳以上の超長寿者が持つ特殊なT細胞-スーパーセンチナリアンの免疫細胞を1細胞レベルで解析、2019年11月13日)(再生医療トピックスNo.65
  10. サイトカインカクテル(さいとかいんかくてる):幹細胞を培養する際に使用した培養液には、通常、成人の数十倍から数百倍にのぼるサイトカインが含まれており、このサイトカインを多く含む培養液をサイトカインカクテル(幹細胞培養上清液)と呼びます。(再生医療トピックスNo.37
  11. 先駆け審査指定制度(さきがけしんさしていせいど):最先端の治療薬を最も早く提供することを目指し、一定の要件を満たす画期的な新薬等について、開発の比較的早期の段階から先駆け審査指定制度の対象品目に指定し、薬事承認に係る相談・審査における優先的な取扱いの対象とするとともに、承認審査のスケジュールに沿って申請者における製造体制の整備や承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで、更なる迅速な実用化を図るものです。(再生医療トピックスNo.08
  12. 先駆け審査指定再生医療等製品(ささきがけしんさしていさいせいいりょうとうせいひん):先駆け審査指定制度の対象品目であることを示します。先駆け審査指定制度は、世界に先駆けて日本で開発され、早期の治験段階等で著明な有効性が見込まれる革新的な医薬品等について、優先相談、事前評価、優先審査等を行い、早期の実用化を目指すための施策です。(再生医療トピックスNo.98
  13. サテライト細胞(さてらいとさいぼう):生体内で、筋線維の外側に張り付いている細胞です。(再生医療トピックスNo.100
  14. Sall1遺伝子(さるーわんいでんし:Sal-like 1 (Drosophila)):腎臓発生に必須な遺伝子で、腎臓以外に肝臓、手指、耳、肛門、脳を含む多くの組織で発現しています。(再生医療トピックスNo.45